採用動画をショートドラマで|Z世代に届く設計と費用【2026年版】
本記事は、東京・南青山の映像制作会社FILMOQ株式会社(企業向け縦型ショートドラマの制作実績多数/三井ホーム、Google Pixel × SoftBank ほか)が制作・運営しています。記事内で自社サービスを紹介しています。掲載する費用・期間の情報は2026年8月時点で確認できた出典を明記しています。
採用動画をショートドラマで作る——この選択肢が現実的になったのは、ここ2〜3年です。費用は50万〜200万円、制作期間は4〜8週間。従来の社員インタビュー型とほぼ同じ予算で作れます。
それでも多くの企業がインタビュー型を選ぶのは、「うちの会社でドラマなんて作れるのか」という不安があるからだと思います。この記事では、その不安に具体的に答えます。社内調整の進め方から、脚本の作り方、外注先の選び方まで、実際に企業向けショートドラマを制作している側から書きます。
- 採用動画の費用相場(形式別)
- なぜインタビュー型は最後まで観られないのか
- 採用ショートドラマの設計 5つの型
- 社内調整の進め方
- 外注先の選び方と、制作会社一覧
- よくある質問
1. 採用動画の費用相場
| 形式 | 費用 | 制作期間 | 撮影日数 |
|---|---|---|---|
| 基本的な会社紹介・単体インタビュー | 〜50万円未満 | 2〜4週間 | 半日 |
| 詳しい会社紹介・複数社員インタビュー | 50万〜100万円 | 4〜6週間 | 0.5〜1日 |
| 密着取材型 | 100万〜200万円 | 1.5〜2ヶ月 | 1〜3日 |
| ドラマ仕立て・ブランディング動画 | 200万円〜 | 3ヶ月以上 | 3日以上 |
出典:ワンキャリア「採用動画の相場」、slide lib。2媒体で中位帯(50〜200万円)と上位帯(200万円〜)が一致しています。
上表の「ドラマ仕立て 200万円〜」は、横型・数分尺の本格ドラマを想定した金額です。縦型15〜60秒のショートドラマであれば、企業PR用の中心帯である1本30万〜100万円で作れます。3本のシリーズにしても90万〜300万円。「ドラマ=高い」という前提は、縦型では成立しません。
2. なぜインタビュー型は最後まで観られないのか
社員インタビュー動画がうまくいかない理由は、演出でも編集でもなく構造にあります。
理由1|冒頭が「自己紹介」から始まる
「入社3年目、営業部の◯◯です」——この時点で、視聴者にはまだ観る理由がありません。SNSで採用動画に触れる学生は、最初の3秒で離脱するかどうかを決めます。ドラマは冒頭に「事件」を置けるので、この3秒を突破できます。
理由2|「いい会社です」としか言えない
インタビュー形式では、社員本人が「風通しがいい」「人がいい」と言うしかありません。本人が言うと、それは主張になります。ドラマなら、先輩がミスをフォローする場面を見せるだけで、視聴者が自分で「風通しがいい会社だ」と結論します。言わせるより、見せた方が伝わる。
理由3|他社と同じ画になる
白い会議室、笑顔でうなずく社員、オフィスの俯瞰。どの会社の採用動画も同じ画になり、記憶に残りません。物語には固有性があるので、この問題が起きにくい。
「実際に働いている人の言葉」は、最終選考に近い層には強く効きます。採用ファネルのどこで使うかの問題です。認知〜興味の段階=ショートドラマ、検討〜応募の段階=インタビュー。両方あるのが理想で、予算が限られるならまず上流のショートドラマから作るのが順番として正しい。母集団が形成されていない状態でインタビュー動画だけ作っても、観る人がいません。
3. 採用ショートドラマの設計 5つの型
| 型 | 冒頭3秒 | 伝わること | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| 1 新人の失敗 | やらかした瞬間から始める | 失敗が許される文化、上司との距離 | 若手の裁量が大きい会社 |
| 2 部署間のすれ違い | 「それ、聞いてないんですけど」 | 職種の違い、連携の実態 | 複数職種を採用したい会社 |
| 3 面接の裏側 | 面接官側の会議から始める | 何を見ているか、評価基準 | 選考基準を伝えたい会社 |
| 4 1日の密着(ドラマ仕立て) | 朝、遅刻しかける | 仕事の中身、時間の流れ | 仕事内容が伝わりにくい業種 |
| 5 5年後の自分 | 「これ、5年前の私です」 | キャリアパス、成長の実感 | 長期育成型の会社 |
脚本の3原則
- 冒頭3秒に「異常」を置く。日常から始めない。すでに何かが起きている状態から入る
- 1カット1セリフ。縦型は情報密度が高すぎると処理できない。1つの画面で言うことは1つ
- 会社の主張を、セリフで言わせない。「うちは風通しがいいんだ」と言わせた瞬間に広告になる。行動で見せる
社員に出てもらうか、俳優を使うか
| 社員が出演 | 俳優を起用 | |
|---|---|---|
| 費用 | 抑えられる | 数万〜数十万円/人 |
| 説得力 | 高い(実在の人物) | やや落ちる |
| 演技の負担 | 大きい。要配慮 | なし |
| 離職時のリスク | あり(差し替えが必要) | なし |
| 撮影日数 | 増える(NGが出る) | 短い |
推奨:主役は俳優、脇に社員。物語を回す役は俳優に任せ、社員は「実際の職場にいる人」として1〜2カット映る。これが最も破綻が少なく、説得力も残ります。社員が主役の場合はセリフを3行以内に抑える脚本設計が必須です。
4. 社内調整の進め方
採用ショートドラマが止まる原因の9割は、制作ではなく社内調整です。順番を間違えなければ通ります。
ステップ1|「採用広報」ではなく「採用手法」として起案する
広報予算ではなく採用予算から出す。「動画を作りたい」ではなく「母集団形成の施策として、SNSで届く形式を試したい」と書く。前者は却下されますが、後者は検討されます。
ステップ2|KPIを先に決める
再生数ではなく、エントリー数・説明会予約数・スカウト返信率で置く。参考として、採用動画専門の株式会社moovyは公式サイトで「応募数3倍、スカウト返信率4倍」という成果を公表しています。数字で語れる施策として起案してください。
ステップ3|1本ではなく3本で予算を取る
単発では効果検証ができません。「30万円×3本」で申請すると、1本あたりの単価が下がって見えるうえ、A/Bテストの根拠も立ちます。
ステップ4|出演者の許諾を、最初に取る
社員が出演する場合、肖像の利用範囲(媒体・期間・広告出稿の可否)と、退職後の扱いを書面で取り交わしてください。ここを曖昧にしたまま公開して、退職者から削除依頼が来る——採用動画で最も多いトラブルです。
ステップ5|法務・広報のチェックポイントを事前に潰す
脚本段階で、1) 事実と異なる労働環境を描いていないか、2) 競合他社を想起させる表現がないか、3) 実在の顧客情報が映り込まないか、の3点を確認しておくと、後戻りがありません。
5. 外注先の選び方と、制作会社一覧
採用動画に対応する主な制作会社
| 会社名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 株式会社moovy | 採用動画特化 | 渋谷区、2020年設立。動画制作4,000本以上。パナソニック、カルビー、三菱グループ、みずほFG、PwC、NEC、DeNA等。「応募数3倍、スカウト返信率4倍」を公表。料金非公表 |
| 株式会社ネオキャリア(みんなの採用部) | 採用総合 | 10,000社以上の採用支援。求人広告・人材紹介・採用管理システムとセットで提案。料金非公表 |
| 株式会社LOCUS | 映像+採用コンサル | 千代田区、2010年設立。累計2,000社以上。採用コンサルティングを内製。料金非公表 |
| 株式会社Crevo | 映像総合 | 港区、2012年設立。2,000社10,000件以上。4段階の価格表を公開(〜49万/50〜99万/100〜299万/300万〜) |
| 株式会社エレファントストーン | 映像総合 | 渋谷区、2011年設立。ポケモン、楽天、リクルート、マイナビ等。料金非公表 |
| FILMOQ株式会社(当社) | ショートドラマ×映画演出 | 港区南青山。映画監督が企画・演出。企業向けショートドラマ実績多数。1本30万円〜(公開) |
各社の情報は2026年8月時点で公式サイトから確認できた内容です。料金は各社へ直接ご確認ください。
選び方 4つの基準
基準1|脚本を書けるか
採用動画に強い会社と、ドラマを書ける会社は別です。「うちの会社を題材に、企画を3本出してもらえますか」と聞いてみてください。企画が出てくるかどうかで、脚本力は分かります。
基準2|社員の演技をディレクションできるか
素人に演技をつけるのは、俳優に演技をつけるより難しい。ドラマや映画の現場経験がある監督が入るかを確認してください。「撮影スタッフ」と「演出できる監督」は違います。
基準3|縦型と横型の両方を設計できるか
採用動画は、SNS(縦型)/採用サイト(横型)/説明会(横型・長尺)で使い分けます。1回の撮影で複数の画角・尺を確保できる会社を選ぶと、コストが大幅に下がります。
基準4|出演者の権利処理を書面で出せるか
社員の肖像利用について、範囲・期間・退職後の扱いを明記した書面を出せるか。ここを口頭で済ませる会社は避けてください。
6. よくある質問
Q. 採用動画をショートドラマで作ると、費用はいくらですか?
縦型15〜60秒のショートドラマなら1本30万〜100万円が中心帯です。3本のシリーズで90万〜300万円。横型・数分尺の本格的なドラマ仕立てにする場合は200万円以上が目安になります。
Q. 制作期間はどのくらいですか?
縦型ショートドラマなら4〜8週間。企画・脚本に2週間、撮影準備に1〜2週間、撮影1〜2日、編集に2週間程度です。新卒採用のスケジュールから逆算すると、公開したい時期の3ヶ月前には動き出すのが安全です。
Q. 社員に演技をさせるのは負担が大きいのでは?
その通りです。だからこそ主役は俳優、社員は脇で1〜2カットという設計を推奨しています。社員が主役の場合は、セリフを3行以内に抑える、1カット1セリフにする、といった脚本側の配慮が必須です。
Q. 出演した社員が退職したらどうなりますか?
公開前に、肖像の利用範囲(媒体・期間・広告出稿の可否)と退職後の扱いを書面で取り交わしてください。一般的には「退職後も一定期間は公開を継続する」旨を合意しておきます。これを口頭で済ませると、後から削除依頼を受けたときに対応できません。
Q. 何本作ればいいですか?
最低3本です。1本では効果検証ができず、社内での次年度予算の根拠も作れません。訴求軸の違う3本(例:新人の失敗/部署間のすれ違い/面接の裏側)を作り、どれが応募につながったかを見てください。
Q. 効果はどう測ればいいですか?
再生数ではなく、エントリー数・説明会予約数・スカウト返信率で測ってください。動画からの遷移を追えるよう、専用のランディングページかUTMパラメータ付きのリンクを用意しておきます。ここを設計しないまま公開すると、翌年の予算が取れません。
採用ショートドラマのご相談は、FILMOQへ。
御社を題材にした企画を3本、無料でご提案します。社内での起案に使える形でお出しするので、稟議の材料としてもお使いいただけます。1営業日以内にご返信します。
出典:ワンキャリア「採用動画の相場」、slide lib「採用動画制作」、DRAMA CRAFT/Nightension(ショートドラマ費用相場)、および各社公式サイト(moovy、ネオキャリア、LOCUS、Crevo、エレファントストーン)。
最終更新:2026年9月1日
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