本記事は、東京・南青山の映像制作会社FILMOQ株式会社(ブランドムービー・TVCM・WebCMの制作実績/Sony・Google・Honda・ASICS・Canon・放送大学など150社・630件)が制作・運営しています。実際にブランドムービーを制作している立場から、発注側からは見えにくい「費用がどこで動くか」まで正直に書きます。
まず結論から。ブランドムービーとは、商品を直接売り込むのではなく、ブランドの世界観や価値観を映像で伝えて「好きになってもらう」ための動画です。制作費は、簡易なもので50万〜100万円、世界観を作り込む標準的なもので100万〜300万円、タレントや大規模ロケを伴う大型で300万〜1,000万円超が目安。CMが「今すぐ売る」ための映像なら、ブランドムービーは「長く好きでいてもらう」ための映像——狙いも作り方も違います。
- ブランドムービーとは何か(目的と使われ方)
- 制作費用の相場(規模別)
- CM・PV・ブランドフィルムとの違い
- 成果につながるブランドムービーの条件
- 制作の流れと期間
- よくある質問
1. ブランドムービーとは何か
ブランドムービーは、ブランドの思想・世界観・情緒を伝えることを目的にした映像です。「この商品は◯円で、こんな機能があります」と説明するCMや商品PVとは、目的の置き方が違います。伝えたいのはスペックではなく、「このブランドは、こういう価値観を持っている」という印象。視聴者に商品を今すぐ買ってもらうのではなく、ブランドを記憶してもらい、好きになってもらうための映像です。
使われる場所は、ブランドサイトのトップ、展示会・店頭、採用(会社の世界観を伝える)、SNSやYouTube、投資家・取引先向けの会社紹介など。1本を軸に、尺違い・SNS用の縦型など複数に展開することも多いです。
なお「ブランドフィルム」という言葉もほぼ同義で使われます。厳密な定義はなく、より長尺で叙情的なものを「フィルム」、短めで機動的なものを「ムービー」と呼び分ける現場が多い、という程度の違いです。
2. 制作費用の相場
まず結論から。制作会社に依頼した場合、100万〜300万円が最も一般的な価格帯です。簡易なものは50万円台から、タレントや大規模ロケ・CGを伴う大型は500万〜1,000万円超になります。MV同様、大手ほど料金を非公表にしているため、相場が見えにくいのがこの領域の実情です。
| 規模 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 簡易 | 50万〜100万円 | 撮影1日・コンセプト1案・既存素材の活用中心 |
| 標準 | 100万〜300万円 | 世界観の設計・オリジナル撮影・カラーグレーディング・複数尺の展開 |
| 大型 | 300万〜1,000万円超 | タレント/大規模ロケ/美術・CG/シリーズ展開・二次利用込み |
金額が動く主な要因は、①撮影日数 ②出演者(一般キャスト/タレント)③美術・ロケの規模 ④カラーグレーディングなど仕上げの作り込み ⑤二次利用(放映・配信・買い取り)の範囲の5つです。「尺の長さ」で費用が決まると誤解されがちですが、実際に効くのはこの5点です。参考までに、FILMOQのブランドムービーは150万円〜(撮影1日)/300万円〜(世界観の作り込み・複数納品)を目安にしています。
3. CM・PV・ブランドフィルムとの違い
近い言葉が多いので、目的で整理します。
| 種類 | 主な目的 | 尺の目安 | 伝えるもの |
|---|---|---|---|
| CM(TVCM・WebCM) | 認知・購買(今すぐ売る) | 15〜30秒 | 商品・サービス・オファー |
| 商品PV | 紹介・理解 | 1〜3分 | 機能・特長・使い方 |
| ブランドムービー | 共感・ファン化(長く好きでいてもらう) | 1〜5分 | ブランドの世界観・価値観 |
| ブランドフィルム | ブランドムービーとほぼ同義 | 2〜10分 | より叙情的・物語的 |
いちばんの違いは「売る」か「好きになってもらう」か。CMは短い尺で商品を印象づけ、行動を促します。ブランドムービーは、直接売り込まないぶん、色・音・間・物語でブランドの人格を伝えます。だから同じ会社でも、CMとブランドムービーは設計から別物になります。
4. 成果につながるブランドムービーの条件
実務で「効く」ブランドムービーには、共通点があります。
売り込まない
商品説明を詰め込むほど、ブランドムービーは弱くなります。伝えるのは1つの感情だけ。あれもこれも言わないことが、記憶に残る条件です。
一つの世界観に寄せる
色・音・テンポ・ロケーションを、ひとつの世界観に統一する。ブランドの「らしさ」は、説明ではなく画のトーンで伝わります。FILMOQが色を撮る前に決めるのも、この理由です。
尺は目的で決める
ブランドサイトのメインなら60〜90秒、展示会や採用でじっくり見せるなら2〜3分、SNSなら15〜30秒の縦型。長ければ良いわけではなく、置き場所から逆算します。
配信・活用まで設計する
作って終わりにせず、どこで・どう使うか(サイト/SNS/採用/展示会)まで決めてから作ると、1本の投資が何倍にも効きます。
5. 制作の流れと期間
一般的な流れは、①ヒアリング(ブランドの課題・伝えたい価値)②企画・コンセプト設計 ③絵コンテ・香盤 ④撮影 ⑤編集・カラーグレーディング・MA ⑥納品、の6ステップ。期間は標準的な規模で1〜2ヶ月、大規模なロケやCGを含む場合は2〜3ヶ月が目安です。企画から相談すると、伝えたい価値と映像がずれにくくなります。
6. よくある質問
Q. ブランドムービーとCMは、何がいちばん違いますか?
目的です。CMは「今すぐ売る」ための映像で、15〜30秒で商品やオファーを印象づけます。ブランドムービーは「長く好きでいてもらう」ための映像で、直接売り込まずにブランドの世界観を伝えます。同じ会社でも設計から別物になります。
Q. 制作費はどれくらいかかりますか?
制作会社に依頼した場合、100万〜300万円が最も一般的です。簡易なもので50万円台から、タレントや大規模ロケを含む大型は500万〜1,000万円超になります。費用は尺の長さより、撮影日数・出演者・美術・仕上げ・二次利用の範囲で動きます。
Q. 尺はどれくらいがいいですか?
置き場所から逆算します。ブランドサイトのメインなら60〜90秒、展示会や採用でじっくり見せるなら2〜3分、SNSなら15〜30秒の縦型。長いほど良いわけではありません。
Q. 効果はどう測りますか?
ブランドムービーは直接の購買より「認知・好意・記憶」に効くため、再生数だけでなく、視聴完了率、指名検索や採用応募の増減、営業・展示会での反応など、目的に合わせた指標で見ます。測りたい指標を先に決めておくと設計がぶれません。
Q. 小規模なブランドでも作れますか?
作れます。撮影1日・コンセプト1案に絞れば50万〜100万円台から可能です。規模より「何を伝えたいか」が1つに定まっているかどうかが、仕上がりを決めます。
ブランドムービーのご相談は、FILMOQへ。
ブランドの課題や伝えたい価値をお聞かせいただければ、そこから何が作れるかをご提案します。予算・公開時期が固まっていない段階でも構いません。企画提案は無料、1営業日以内にご返信します。映画監督・早坂亮輔が企画から演出・仕上げまで担当します。
